昨日の昼書いたauとソフトバンクの通信速度の違いは、
両者の最速のサービスを比較したものになってしまいました。
私はてっきりauはWIN HIGH SPEED対応でくると思ったのですが、想像以上にauの電波は余裕ないみたいですね。
auのiphone4Sではなんと、EVO-DO.REV-Aを使用するとのこと。
そのため、下り最大3.1Mbps、上り最大で1.8Mbps。
初期androidのIS03と同じです。
新機種でデータ通信が大幅にデグレードするって話、初めて聞いたかもしれません。
これではどんなにiphone4Sがリッチな端末でも
その性能をいかんなく発揮することは難しいと言わざるを得ません。
逆にソフトバンク側のiphone4Sは下り最大14Mbpsで、上り最大5.76Mbps。
現在の3G HIGH SPEEDよりも通信速度を上げて来ました。
ではなぜこのようなことが起こるのか少し書かせていただきます。
auは第二世代の携帯電話から第三世代の携帯電話に移行する時に
第二世代の最終形としてcdmaOneというサービスを開始しました。
cdmaOneは第二世代の携帯電話としては画期的な方法で、
「電波が切れにくい状態」を作ることに成功。当時、電波最強はauでした。
cdmaOneはそのあとに続く第三世代通信規格CDMA-2000系のベースとなる技術です。
cdmaOne→CDMA2000系を採用する理由は第三世代への切り替えコストが安く済むということでした。
auが出すiphone4Sで下り3.1Mbpsまでしか出ないという運命ははこの時に決まったと言っても過言ではありません。
CDMA-2000という通信規格は狭い帯域を束ねて使う通信規格であることから
ナローバンドCDMAと言われています。世界ではこの通信規格を利用している通信会社は
どちらかといえば少数派で、北米、南米の一部、韓国、中国の一部等で使われています。
auが現在多くの端末で採用している高速パケット通信の規格はCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aというもので、これは1.25Mhz帯の電波帯を利用します。
auのandroid端末では、WIN HIGHSPEEDと銘打って、Rev.Aを拡張した帯域を3本束ねて
下り最大9.2Mbpsという通信速度を誇っていました。
iphone4Sはてっきりここに合わせてくるのであろうと考えていましたが、まさかのRev.A。
auはandroidを大々的に販売してきたこともありデータ通信量が爆発的に増え、電波資源に余裕がないということがうかがえます。
もしフルスピードをiphone4S向けに解放すると、auの回線はきっとパンクしてしまって、
ものすごく制限をかけざるを得なくなって、やっぱり遅くなってしまったであろうと考えられます。
だから初めから制限をかけた状態で発売するのですね。
結果的には同じことですが、システムを安定稼働させるためのやむを得ない決断だったと思います。
対して、ソフトバンクはワイドバンド(広い帯域)と呼ばれる通信規格で、
最大5Mhz帯の電波を利用するW-CDMAというデータ通信規格を採用しています。
これは北欧やアジア圏を中心に普及していたGSMという
第二世代携帯電話の規格をベース作られた第三世代携帯電話の通信規格です。
太い管を用意してデータの通信速度を上げるという方法です。
高速パケット通信の規格はHSPAと言われています。
現在、NTTdocomoも同じ通信規格を採用しており、国内で販売されている
スマートフォンの最新端末の多くは下り最大3.6Mbpsや7.2MBpsの通信速度を利用していました。
端末は2年縛りでの購入になると考えられます。
2年後にはLTEと言われる第四世代携帯電話が登場したり、
docomoのXiやソフトバンクのウルトラSPEEDが通信速度を30Mbps前後まで上げてくることも
可能性としては想定できます。
これから2年間程度付き合っていくには、3.1Mbpsではちょっと辛いとしか言いようがありません。
ソフトバンクがiphoneユーザー向けにWifiスポットを無料で開放しているように、
auもiphoneユーザーにWiMAXを無料で提供するくらいのことをしなければ、
思ったようには顧客の獲得をすることはできないのではないでしょうか。