2011年10月アーカイブ

第三世代携帯電話の通信規格はIMT-2000で策定され、日本では2つの方式が同居している。docomo、ソフトバンクが採用したW-CDMAとauが採用したCDMA2000だ。

W-CDMAは欧州等で採用されていた第二世代規格GSMをベースに作られた第三世代携帯電話の規格である。

CDMA2000はauが採用していたcdmaOneをベースにした第三世代携帯電話の規格だ。

それぞれの携帯電話会社がそれぞれの通信規格をベースにした基地局を立てている。

そのため、途中で乗り換えることは相当な投資を必要とするため、世代が上がる時くらいしか乗り換えのチャンスはない。

iphone4Sの通信速度の違いと、auが推している「つながりやすさ」の裏側には
採用している通信規格が異なるということから導き出される根拠がある。

また、auが繋がりやさを売りにしている根拠の一つとして2012年4月頃に商用化されるEV-DO Advanceの技術のことが挙げられる。
近接した基地局のエリア内にいるユーザーに最適な基地局を選択させることにより、負荷分散をするという仕組みだ。

LTEの前に「EV-DO Advanced」、KDDIが2012年4月以降に導入

iphone4Sは明日10月14日に発売される。

昨日の昼書いたauとソフトバンクの通信速度の違いは、
両者の最速のサービスを比較したものになってしまいました。
私はてっきりauはWIN HIGH SPEED対応でくると思ったのですが、想像以上にauの電波は余裕ないみたいですね。

auのiphone4Sではなんと、EVO-DO.REV-Aを使用するとのこと。
そのため、下り最大3.1Mbps、上り最大で1.8Mbps。
初期androidのIS03と同じです。
新機種でデータ通信が大幅にデグレードするって話、初めて聞いたかもしれません。

これではどんなにiphone4Sがリッチな端末でも
その性能をいかんなく発揮することは難しいと言わざるを得ません。

逆にソフトバンク側のiphone4Sは下り最大14Mbpsで、上り最大5.76Mbps。
現在の3G HIGH SPEEDよりも通信速度を上げて来ました。

ではなぜこのようなことが起こるのか少し書かせていただきます。

auは第二世代の携帯電話から第三世代の携帯電話に移行する時に
第二世代の最終形としてcdmaOneというサービスを開始しました。

cdmaOneは第二世代の携帯電話としては画期的な方法で、
「電波が切れにくい状態」を作ることに成功。当時、電波最強はauでした。

cdmaOneはそのあとに続く第三世代通信規格CDMA-2000系のベースとなる技術です。
cdmaOne→CDMA2000系を採用する理由は第三世代への切り替えコストが安く済むということでした。

auが出すiphone4Sで下り3.1Mbpsまでしか出ないという運命ははこの時に決まったと言っても過言ではありません。

CDMA-2000という通信規格は狭い帯域を束ねて使う通信規格であることから
ナローバンドCDMAと言われています。世界ではこの通信規格を利用している通信会社は
どちらかといえば少数派で、北米、南米の一部、韓国、中国の一部等で使われています。

auが現在多くの端末で採用している高速パケット通信の規格はCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aというもので、これは1.25Mhz帯の電波帯を利用します。

auのandroid端末では、WIN HIGHSPEEDと銘打って、Rev.Aを拡張した帯域を3本束ねて
下り最大9.2Mbpsという通信速度を誇っていました。

iphone4Sはてっきりここに合わせてくるのであろうと考えていましたが、まさかのRev.A。
auはandroidを大々的に販売してきたこともありデータ通信量が爆発的に増え、電波資源に余裕がないということがうかがえます。

もしフルスピードをiphone4S向けに解放すると、auの回線はきっとパンクしてしまって、
ものすごく制限をかけざるを得なくなって、やっぱり遅くなってしまったであろうと考えられます。

だから初めから制限をかけた状態で発売するのですね。
結果的には同じことですが、システムを安定稼働させるためのやむを得ない決断だったと思います。

対して、ソフトバンクはワイドバンド(広い帯域)と呼ばれる通信規格で、
最大5Mhz帯の電波を利用するW-CDMAというデータ通信規格を採用しています。

これは北欧やアジア圏を中心に普及していたGSMという
第二世代携帯電話の規格をベース作られた第三世代携帯電話の通信規格です。
太い管を用意してデータの通信速度を上げるという方法です。

高速パケット通信の規格はHSPAと言われています。
現在、NTTdocomoも同じ通信規格を採用しており、国内で販売されている
スマートフォンの最新端末の多くは下り最大3.6Mbpsや7.2MBpsの通信速度を利用していました。

端末は2年縛りでの購入になると考えられます。
2年後にはLTEと言われる第四世代携帯電話が登場したり、
docomoのXiやソフトバンクのウルトラSPEEDが通信速度を30Mbps前後まで上げてくることも
可能性としては想定できます。

これから2年間程度付き合っていくには、3.1Mbpsではちょっと辛いとしか言いようがありません。
ソフトバンクがiphoneユーザー向けにWifiスポットを無料で開放しているように、
auもiphoneユーザーにWiMAXを無料で提供するくらいのことをしなければ、
思ったようには顧客の獲得をすることはできないのではないでしょうか。


※この記事を書いたほんの3時間後、ソフトバンクモバイルの孫社長がtwitterで
auは下り最大3.1Mbps
ソフトバンクは下り最大14Mbps
と発表しました。
以下に記載の事項は、auとソフトバンクのそれぞれのこの記事を書いた時点での最速の通信サービスの比較になっちゃいました。

なんでauとソフトバンクは同じ端末を発売するのに通信速度(ネットの速度)が遅かったり
速かったりすのかは次のエントリーで書かせていただきます。

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10/4に発表となったiPhone4S

期待が大きかっただけに、「なんだ5じゃないのか」と残念に思う方もおられるかと。

さて、そんなiPhone4Sですが、auとソフトバンクで発売されることになったのは大きなニュースですね。

通信速度はどうなのでしょうか?

発表日2011年10月5日現在の両社の通信速度を比較してみましょう。

まず、ソフトバンクの3G HIGH SPEEDについて。

 下り最大7.2Mbps
 上りは最大で1.4Mbpsです。

※詳しくはこちら

ではauのWIN HIGH SPEEDはというと、

下り最大9.2Mbps
上り最大5.5Mbpsです。

※auの通信規格について詳しくはこちら

現時点では、スペックだけみるとauの方が早いです。

しかし、この通信速度で使えるエリアは両社とも人口密集地のみとなっており、
必ず日本国内どこでもこの通信速度であるということはありません。

また、どちらもベストエフォート方式という方式を採用しており、
これにより、同一基地内で利用者が多ければ多いほど通信速度は遅くなっていきます。

この回線を利用する人はiPhone4Sユーザーだけではなく、通常の3Gのガラケー等を
利用しているユーザーも含まれます。

つまり、東京のように人が多いところで利用している場合、
基地局の数が同じであれば、回線契約者数が多いauの方が遅くなる可能性があるということが言えます。

特に、auのiPhoneを待望していたユーザーがどっとiPhone4Sに流れ込むことにより、
その傾向は顕著に表れるのではないでしょうか。

今のところiPhone4SでWiMAXが使えるという話もないことから、
iPhone4Sの実質的な通信速度は、ともするとSoftBankの方が早くなってしまう可能性もあると言えるでしょう。

auがiPhone4Sをリリースすることにより、どれくらいの人がauに動くかによって、実質的な通信速度が変わります。

これからのユーザーの動きや、au版のiPhone4Sを購入した方がお近くにいらっしゃったら、
ぜひ通信速度をソフトバンク版iPhone4Sと比べてみてみて下さい。

利用するエリアの状況によって異なってくるかなと思います。


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